ライフハックのススメ「ライフハック大全」
ライフハック、という言葉を聞いたことはないだろうか?
ウィキペディアのように知恵を持ち合って効率よく生活する術を紹介する
サイト・・・のことだけを言っているわけではなく、
学者が提唱した言葉が始まりなのだという。
ライフハックブログを運営している人が書いた、
ライフハック大全を読んですごいなーと思った。
他の自己啓発本とは質が違い、徹底して生活を変えようというスタイルが見える。
実は自己啓発本っていろいろあるけどどれも
似たり寄ったりだったり、思想と行動に一貫性がなかったり、
個性的すぎて活用しづらかったり、いろいろとピンキリ、だけど、どれが
良質なものかは見分けが簡単につかない。
この本は「徹底して時間の用途を見直す、まずは観察分析する」ことを説いていてわかりやすいかつ、踏み込まれている。
ようするにふつうの自己啓発本だと行動経済学とか今、言われているように
人間が実際に行動に移すには活用できなかったり挫折してしまうものが多い。
大切なのは「分単位で時間をなににどれくらい使ったか?」
「この場合こうなって調子良くて、この場合失敗した」などもきちんと記録する。
はじめはそれに時間かかるわ!と思うけれど、改善策を考える上でとても大切になってくる。(これが自分への投資となる)
そして「やると調子が良くなるもの」とその逆をきちんと見つめること。
似ていることでもケースバイケースで結果が変わることもきちんと調べる。
・・・・この本の場合、著者本人がずーっと実践してきてそれでもいまだに
鮮度があるもの、自分が実際活用できているものを紹介している点が良い。
ライフハックって「ハッキング」の意味で人生を意のままに操る、という意味かと思ったら、それよりも人生の問題を解決する、という意味らしい。
もちろん
この本の方法も人によって合う合わない、はあるだろう。
でも、とりあえず徹底して己と時間を追求するスタンスがとても特徴的。
ただポジティブなわけではなく、科学的です。
結局、実践と練習の必要なものなので、よくこの手の本は数冊読んで功を為さなかった時点で批判される。その功を為さなかった原因を突き止め追求していくことこそ修練だったのにも関わらず。基礎概念をどれだけ体に染み込ませられるか、が大事なのだと思う。
例えば仕事など「抜き差しならないものからしか学ぶことはできない」、というのであれば、それはこういった書籍が諦めれば逃げれてしまうからなのだろう。