半沢直樹ものまね「ダメ沢直樹」は人生を倍返しする「ポケットの中の闘争」〜最弱人生の変え方〜

半沢直樹など堺雅人さんのコスプレものまね芸人ウェルダン穂積が、金も時間もない最弱の人生を、アニメ、映画、読書、YOUTUBE、その全てでライフハックして人生を変えるために奮闘しています!

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マイケル・ムーア監督はやっぱすごい。カッコよすぎる映画「華氏119」

いや~、やっぱりムーアはすごい。
 
去年、観にいこうかすごく迷った映画。
なんだかんだでやはり彼のファンだった。
 
ドナルド・トランプが嫌がるような映画
 
ブッシュの時もそうだったが、
トランプはパンチが効いているだけに本当に悪夢のようだ。
 
ヒラリーが勝つと誰もが予想していた当日にまさか、の敗退で
みんなガチンコで泣いている。
 
だって直前の選挙活動で
差別発言やらなんやら散々やらかした記憶が今では昔のようであり、現在進行形である。
 
注目すべきは
 
トランプが娘の腰に手を回しまくる映像と
 
娘じゃなきゃ付き合ってるね、くらいならいいが
結構SEXの発言をしまくっている(娘を対象にした会話で)
 
「これらをみて不愉快になるのはなぜだろう?」という。
 
いやー際どい。
 
とりあえず女性蔑視はなはだしい。
という切り口。
 
トランプを援護しヒラリーを攻撃していた記者がなかなか性犯罪で問題をおこした過去を持っていた人だらけ、という
切り口もいじわるだが、なるほど。
 
そして実はヒラリー側も他の候補者が勝っていた州を全部ヒラリーが勝っていたことにして
ヒラリー激推し体制を作ったりしていたのもヒドイ。
 
有権者は落胆したそうだ。
 
 
黒人が住む町の飲み水を切り替えて鉛の汚染水にして超問題になった、という社会問題
ガチでみなが病気になって命を落としている上に、その数値を隠蔽・・・
 
ああ、ムーアの映画だ。
 
とんでもく凄かったのが
 
守衛が
「市民が集まってます!」と本部に通報して
 
「武器は持っているか!?」の後の応え、
 
『マイケル・ムーアがいます!』
 
・・・・カッコよすぎ。
 
最終兵器マイケル・ムーア。
 
汚染水を満載したタンカー車を知事の家に横付けしてホースでぶちまける。
 
困窮した暮らし、銃乱射、
トランプに反旗を翻し立候補するものたち、
 
集会で質問をしては
摘まみだされる女性の闘士たち・・・・すごい。
 
さらに学生が皆立ち上がり行進する。
銃乱射事件での銃規制を訴える・・・
 
「WELCOME TO  THE REVOLUTION!」
(ようこそ革命へ!)
 
と大観衆を前に若者が語っているのだ、熱すぎる。
 
ダメにした世代の後を、若者が変える、と言っているのだ。
 
熱すぎて涙が出てくる。
 
恣意的な部分もいつもあるのがムーアの映画の特徴だが、あまり巧妙過ぎず
可愛げと闘志が見えるところが潔い。
 
ほんとムーアの映画って毎回もっと注目すべきだと思う。
政治の方向性というよりも他の国の政治や取り組みの多様な切り口をこんなに熱く楽しく
学べる映画はない。
 
今回の映画は結構傑作なんじゃなかろうか。
(今までだとシッコが一番だった気がする)
 
 
結局ラストはやはり銃の問題、
命を奪われるものたちの失望、
 
希望の灯を提示できずに涙する老人、
歴史を繰り返そうとしていることに言い訳ばかりで気がついていない国の在り方、
 
「行動(アクション)」で変えるしかないことを促す。
 
すごい、マイケル・ムーア
 
華氏119(十一月九日を暗示)とは華氏911(これは同時多発テロのあの事件の時の映画)
 
タイトルからしてわけりずらかったが、これは繋がっている。
映画の中で
「もういちど9・11が起こったらこの国は崩壊する」という
 
「いや、それはもう始まっている」とも。
 
部分的な決断や言葉は力強く響いても
結局、歴史への深い悲しみや想いを持ち、思想や志向性を持たなければ
いけないのだろう、と気づかされる。
ある程度うまくいっている時には気づくことはない、大切なことに。