ニューシネマパラダイスが最高峰の映画である理由「郷愁に惑わされるな」
ニューシネマパラダイスをみた。
名作名作、と言われているので当然昔みていたのだけれど、
映画好きの中でちょうど話題になっていたので
せっかくのご縁だ、観てみよう、とレンタル。
でも昔見てもあまり響かなかったものを借りて
ああ、アベンジャーズシリーズ溜まってるのに・・・(;´∀`)
だいぶわかりづらい作品であると共に
いくつかの見方があると気づく。
観終わってから気づくことが多い。
まず昔、引っかかったのは
映画のセクシーなシーンをカットしまくる神父さんがいて
セクシーシーンを見ながら椅子の下でアレ(;´∀`)をしている学生の描写だったのだろう。
うっすら覚えている。
コメディタッチで描かれているが、引いてしまった。
この映画、
途中から少年編から青年編に移り、長い。
上映時間が長いわけではないが、ここからまた新しく仕切り直すの!(;゚Д゚)
と情報の整理が追いつかないので悪い意味ではないが長く感じた。
イメージは少年と映写室のおじさんの交流の心温まる不朽の名作、みたいな
感じだけれど本当はだいぶ違う。
そんなありふれたものではない。
どう違うか、というと
中盤で「恋人を待ち続けた男が最後の最後でいなくなる、なぜかはわからない」というたとえ話があり
それが意味深。
なぜかはわからない、ことと
逆の方向へ向かう答え。
後半、別れのシーンがあり、
その別れの理由がすごい。
「この街から遠く離れろ。郷愁に惑わされるな」
帰ってきても家にはいれない。忘れろ、ここは悪夢だ、
とまでいう。
この「ニューシネマパラダイス」(映画館の名前)
で人々の娯楽の想い出に溢れた街を捨てろ、という。
そして、冒頭のシーンに戻り
主人公の少年は立派になって故郷に戻る。
さびれた映画館は閉館になっており、
解体のため爆破される。
この部分がとてつもなく重要で、意味深。
(普通の物語ならお金持ちになっている主人公が自費で建て直すからだ)
・・・
大人になってからしかわからない部分がある。
子供のころの衝撃には勝てないが、
大人になってからしか得られない衝撃があるとすれば、これはそれに該当する。