「上沼恵美子に見てほしい」ミルクボーイも良いけれど天竺鼠がおもしろすぎた(M-1グランプリ2019)
M-1グランプリ2019
昼から敗者復活戦が中継されて
16組が1組4分のネタで戦うシステムになり見やすくなっていた。
売れない芸人20年している私が圧倒的に注目したのは
「天竺鼠」(てんじくねずみ)さんの凄まじい破壊力のネタ
(なんとネタが公式サイトで見れるようにもなっている)
抜群のセンスを持つ芸人は
「とろサーモン」さんや「ハリウッドザコシショウ」さん、「かまいたち」さん、など本当にきちんと世に出るものだ、と感心してきた。(もちろん埋もれている芸人もおりますが)
敗者復活戦のラインナップを見たときに、・・・いた!まだいた!「天竺鼠」が、と思った。
今回の
「天竺鼠」さんのネタを見終わったときに思った。
「いくつ壊した!?」
そして、優勝する、と感じた。
結果は5位に甘んじていたが、私は圧倒的だと思った。
普通芸人がネタをやる場合、ネタの中に自分の型を決めたら、後はいくつもボケの候補を羅列していく場合が多い。ただ本音としてはとてつもない斬り口のボケができないか、四六時中考えている。
その、
「いくら考えても考えても思いつかないような凄まじいもの」が、天竺鼠の中にいくつあっただろうか。
ちょっと大袈裟だけれど、それくらいの衝撃だった。
それでも「ミルクボーイ」さんのネタ
「コーンフレーク」をここまで弄ぶか!・・・というネタもすごかった。
さらにラストのネタの後半あたりで
印象はさらに変わった。
野球で例えると
あの速度で、あの位置に何度も何度も正確に球を投げている。精度がずば抜けていた化け物のようなネタだと思った。
ワードセンスも緩急も完璧だった。
そうなると優勝の「ミルクボーイ」さんは揺るがないけれど、「天竺鼠」さんをもっと見てみたかった。
もちろん
「和牛」さんも面白かったけれど、一番壊していたのは「天竺鼠」さんだった
「ぺこぱ」さんのすごいのが
最初のネタを「トリ」でやって決勝に残り、
決勝が一番手だったので
お客さんからしたらネタをみた直後にすぐまた同じ型のネタをみたのに、
まったく飽きがこない、鮮度が落ちない、それがとてつもなく凄かった。
(そんなネタは滅多にない)
松本人志さんのいうように
本当に今までで一番熾烈な決勝戦になっていたように思える2019のM-1
私は「天竺鼠」さんのネタを
上沼恵美子さんに見てほしい、そう思った。
次回!「上沼恵美子さんを世間は愛すべきだし、芸人は守るべき!」に続く(⌒-⌒; )