ヴィレッジ@映画語り
さあ、始まりました
「映画語り、あの映画はいいものだぞー!(仮)」
初回はなんと「ヴィレッジ」
タイトルは知っていたけれど2004年の映画なんですね。
いやー、時は流れる
この映画
サスペンスホラーのようであり
愛を語るものであり
なんどか翻弄される
ヴィレッジ(村)という閉ざされた世界で
守られる掟とその裏にある真実
メイキングをみると
ロングのカメラ回しでも耐えられる演技力のある役者を選んだところから
ほー!と納得するシーンがいくつかある。
いやー、渋い、というかそこからいくか、という
作品から始まりました(^▽^;)
泣いた回数x0
特典映像 メイキングなどまでみるとやはり作品に立体感を感じます。
というわけでここからネタバレあり
なかなか早めの段階で謎(閉ざされた村の森に棲む化物)が明かされて
化物も偽物とわかる
街に行って穢れた事件に巻き込まれて欲しくない、という年長者の願いから生まれた村。
そこからも物語は進むから、一回ドッチラケした・・・・のに
ラスト付近に村から街へ薬を求めてやってきたアイヴィーをみつけた監視員のリアクションが
すごーくリアルで驚きと、理解の遅さがすごーくよい
そのリアルな普通の監視員が、ひっそりと見せる勇気が
その勇気がすごく生々しくて僕は最高にいいところだと思った。
森に向かいあう勇気、
悲しみを受け入れ掟と向かいあう勇気、
暮らしを続ける勇気、
愛に導かれて、アイヴィーは目が見えないのにかなり高難度ミッションを達成(^▽^;)
これに関しては「愛に導かれている」という説明でごり押し。
(なので一回シラけたところにリアルな監視員がすごくよかった)
シックスセンスの印象からか、必ずオチがあるのかなーと思っているとやっぱり
カラクリがあり、そこにいろんな辻褄合わせがあり関心したりする。
村の成り立ちから、掟を守るのも大事だけれど
すべて築いたものを壊す危機にも向き合うことができなければ「無垢ではない」
「この世界を受け継ぐのは誰だ!?君は永遠に生きるのか?」
という後半の問い掛けから
悲しみも人生の一部、向かい合わなくちゃいけない、
ということで村を作った人たちも真実に向き合う。
結局、犠牲者が出たことで掟を守ることをさらに植え付けることも選択できるので
村の暮らしは存続する、ということなのか、
暮らし続けるものに「勇気と愛」があれば、きっとハッピーエンドなのだろう。
なんとなーく薄暗い映画だったけれど
ほんとラスト付近の監視員がよかった。