ゲド戦記(3回目)
まったくもっておもしろいじゃないか。
むしろつまらないところがないくらい。
「結構好き」と書いたが
違う。
「かなり好き」である。
最後の敵に同情するシーンというのを見て思い出した。
「クモ(敵の親玉)・・・お前は僕と同じだ。
闇をみるあまり光から目を背けていた・・・
クモ・・・誰だって死は怖いんだ!」(アレン)
とにかくはじめから終わりまで深くて暗くていい。
ただひとつゲドにもコクリコにもいえると思うが
映画館で思ったのが
色が単色過ぎて映画のスクリーンで見るとベタっとする印象はいなめない。
テレビでみるとここはまったく気にならない。
ようするに海とかマントの色とか、細かい陰影をつけているわけではないから
ベタっとするということ。
でもこれはアニメを見すぎていてこまか~い描写(これがリアルとは限らないが)
しているものと比較してしまうからいけない。
「命を大切にしないやつなんか大嫌いだ!」(テルー)
もーこれこそこの映画の代名詞的なせりふだろう。
これのいったいどこがよくないというのか。
羊の子供を親の前に放ち
一人で涙を拭うテルーのなんとやさしく悲しいことか。
草原で歌う彼女の歌を聞き涙するアレンのなんと孤独なことか。
「ここにいちゃいけないんだ僕は」
「違うの、あの時はごめんなさい」
「いや、やつらが来てしまうから」
きちんと相手の心を汲んだ言葉のやりとり
そして一人発ったアレンは分かれ道で
「どっちにいっても同じだ・・・」
「・・・・・行き止まり」
たしかに最後に竜になる意味だけはわからない、が、
未知なる力が働いたとしかいえないだろう。
だってテルー死んじゃったんだから。
光に救われたとしか説明のしようがないので説明はいらない、としか言いようがない。
やっぱゲド戦記おもしろかったから
もう一回コクリコ坂リベンジしたくなってきた
☆ヽ(▽⌒*)