ジブリ映画「風立ちぬ」を観たちぬ。見るための諸注意
ネタバレなしでお送りします。
観たちぬよ。
泣いたちぬよ。
この「ぬ」というのは「立つ」というのと同じ意味なのだけれど
この場合、自然で無作為的に立ったということを意味する。ということが
調べたらわかった。
で、ご存知の通り零戦のの設計者の男が主役なのだけれど、
かなーり、抑えた筆致で描かれる部分があり
その奥に潜む炎のような内面が重要になる。
なので・・・?拡大解釈じゃないか?と勝手に気持ちを憶測することに怯えることなくどっぷり気持ちを感情移入して始めから駿さんのいうように
なぜ泣いたのかわからないけど泣いた、でいいのだ。(号泣ではないらしい)
思いっきり泣かそうとしてくるというのはない。
いちいちキャラクターが泣きながら説明したりなどしてくれない。
セリフのひとつひとつにある矜恃や愛情がじゅうぶんに表現されている。
これはすごい映画だ。
設定が複雑な、とかいう意味での大人向けではなく
深い美しさと価値観に向けられた意味でのとてつもなく大人向け、
立花隆さんのパンフの解説にもあるように
「なんじゃこの映画!」と初見では思ったらしい。
いやーいい映画だ。
僕の中で紅の豚を抜かんとするくらいジワジワと来る。
飛行機が急浮上するかのような
激しい愛情の発露をみるべし!
後から考えれば考えるほどジワジワくる映画です。
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=告知(お笑い・ボランティ活動・書籍など)=
「愛や夢」を大切に思うこと。
日本のサブカルチャーが熱病から醒めたドン・キホーテのように虚しいニ
ヒリズムに覆われないためにリアルに打ち勝たなければいけない。
無数の解釈から、ひとつの願いを語る勝手を少しだけ許していただきたい。(「たかがアキバ、されど秋葉原」より抜粋)