レポート「劇場版魔法少女まどか☆マギカ新編／叛逆の物語」列を成す絶望たち #madoka

（ネタバレなし）

初日の朝から観れるとは、魔法も奇跡もあるもんだ！

早起きして映画館へ行く・・・しばらく時間があったのでくつろぐ
30分前、トイレにでも行こう・・・

うん、これは大の方だ。

・・・・・！！！！・・・

ば、ばかな・・・トイレには長蛇の列！・・・

こ、ここは並ぶしかない。
ここからが絶望の物語の始まりだった

列が進まない
なんで！！なんで進まない！
おかしい、あまりにおかしい。

3つ扉がある、一つは掃除用具入れだとして、あとは二つ便器
のはずだ・・・なのに、なぜ進まない・・・

10分！・・・10分だぞ！なぜそんなに長いのだ
おい、まさか中でスマホいじってるのか、そうなのか、
いや、・・・・なにか事件でも起きているのか・・・・

トイレットペーパーのカラカラする音・・・

よし！近い、もうすぐ列が進む・・・・
しかし出てこない・・・・・・長い！長すぎる

僕の前にはあと4人もいるのだ。
頼む！出てくれ。

後ろには子供を連れたお父さんまで並んでいる。
頼む、みんなのためにも早く出てくれ。

カチャカチャベルトの音、
いやもうベルトなんか後でいいから頼む！

そしてついに列が進む・・・・あと3人・・・・

もう上映まで時間がない！・・・

わかっているはずだ、この地獄を・・・
だから今入ったやつは急がねばならないこの状況をわかっているはずだ・・・・・

ざわ・・・・ざわ、ざわ、・・・・

ま・・・・まさか・・・・

絶望！！
まさに絶望である

お・・・・お前も長いんかい！！！！

さらに10分である・・・・
トイレが十分なんて家でもなければありえない・・・・

なにかすんごい痔でも抱えているのか、それとも、他のなにか。
なんだ？！ありえない。

お、お前ら自分だけがよければいいのか、

至福！・・・・その至福に溺れているのか。

後ろにはさらに列が・・・・
まさに絶望が列をなしているようである。

出た・・・・たのむあと二人・・・
「あ、あの傘を忘れていますよ」

「ありがとうございます」

な、なんだその爽やかな紳士なやりとりは！！！、急げ、急いでくれ
・・・・・長い、長い

一秒が一時間に感じる・・・・
なんだ、この闘いは・・・・

わざとドアをバタンと閉めて、隣に急ぎをアピールしていた。
こ、こんな技があるのか・・・

どうか、
みんなの願いを叶えてくれ・・・

紳士！・・・・速い・・・長いとはいえ、今までに比べると圧倒的に速い・・・・・・ついについに僕が先頭に・・・・

急げ、もう上映まで10分を切っている・・・
後続のためにも・・・・俺は、俺はやってやる・・・・

なぜ長い？・・・ウォシュレットがないのか、和式なのか、なんなのだ・・・・いったい扉の向こうになにがある？・・・

俺も・・・長くなってしまうのか・・・・
違う！・・・・俺は違う・・・こんなくだらない流れを断ち切ってやる

ドアが・・・開く！
もうその前にスタートを切った！

その手にはストップウォッチにしたスマホ、
俺は時を測る！
・・・・・・ウォシュレットは、ある！行ける！これなら、
最速で！！待ってろみんな俺が希望になってやる！！

水圧、最強！！！
・・・・バンっ！

光明！！！

90秒！90秒！！
みたか、これが、これが、
ハア、ハア、希望だ・・・！！！

まさか、
映画直前のトイレの中にこれほどまでの
世の中の真実があるとは思わなかった

もう、これだけで来た価値があるくらい
大きく成長した気がした・・・・・

・・・・
おい！！てめー、いつになったら
映画の感想始まるんだよお！

ネタバレなしどころか
映画に少しも触れてないじゃねえか！

なんか違うネタが出ちゃってるんですけど！

・・・・まー、映画を観にいくといろんなことがあって面白いですね。

次回きちんと「劇場版魔法少女まどか☆マギカ新編／叛逆の物語」レポート「これが日本のアニメーションだ！！」に続く
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＝告知（お笑い・ボランティ活動・書籍など）＝

「愛や夢」を大切に思うこと。

日本のサブカルチャーが熱病から醒めたドン・キホーテのように虚しいニ
ヒリズムに覆われないためにリアルに打ち勝たなければいけない。

無数の解釈から、ひとつの願いを語る勝手を少しだけ許していただきたい。（「たかがアキバ、されど秋葉原」より抜粋）