苦しみに声を与えたサリンジャー。映画「ライ麦畑の反逆児」
映画「ライ麦畑の反逆児」をやっとみた。
結局晩年は書き続けても奥さんを傷つけていて
悩み書き続けた、くらいの描写だったので
特に感じ入るものはなかった。
ただ、
サリンジャーが何をしたのか?を
後年、宗教家、の人が評して
「あなたは苦しみに声を与えた」というのが印象的。
だから世界中で自分が登場人物のホールデンだと思い
共感したのだ。
なるほど。
今のセクハラ・パワハラ問題と同じだ。
例えなににもならなくても、何一つ見返りがなくても
書く意志があること、それが真の作家であり
そうでないならば、辞めた方がいい、という
サリンジャーを見出したウィット先生。
苦しみに声を与えたが、
それに答えを与えられただろうか?
その声に応えられたかどうか、はわからない。
世界はインチキ、なのだろうか。