サリンジャーの自伝的映画が今更?
J・Dサリンジャーといえば
「ライ麦畑でつかまえて」であまりに
有名だけれど謎の作家。
生誕100年という来年になんと
彼の半生の謎を描いた映画が公開される
今更、とも思う。
もっと早く観たかった。
懊悩する時代にその答えを指し示して欲しかった。
なにか人が生きることのヒントになるものがあるのだろうか・・・すんごく気になる。
こういうピンポイントな楽しみはきちんととっておこう。
うーん、いろいろ読んだような気もするけれど、どれだけ残っているか、といえばすごく微妙。
社会は、大人は「インチキ」だという概念とその逃避と嫌悪が美しいというなんとなく「美学」のようなもの。
「つまらない大人」なんていう発想に至る、あるいみ毒のようなものではないだろうか。
ただ「ライ麦畑で捕まえて」という言葉のイメージはとても秀逸であり、
どうか、ライ麦畑からドロップアウトしてしまわないよう「あなた」が捕まることを祈るしかない。