翠星のガルガンティア「人間の論理を問う物語」 #gargantia
最終回が終わり、視聴者の反応が凄まじく高い評価だった。
少しネタバレも含むがとてつもなく簡潔に興味のない人にもわかるように説明したい。
まず読み方が
翠星(すいせい)。翡翠(ひすい)のような美しい星ということ。
チェインバーというロボットに乗るのが主人公レド。
宇宙で戦争をしていたが事故により文明未開のガルガンティアに落ちる。
言葉も通じないがロボットの翻訳機能で触れ合い心を通わせる。
で!後半、ロボットが敵としているイカの化物が実は進化を遂げた人間であることがわかる。
「公式の記録との明らかな違いが多すぎる。これは情報の捏造である可能性が高い」ときちんとリアルである。
つまり「意図的に進化して文明を捨てた人間」vs「人間の姿のまま文明の力で開拓した人間」だった。
「化物が実は人間だった系」の話はSFではある話だが
ロボットは文明の現れ、であり、その存在意義を問い始めロジックを展開し始める・・・
一方究極の生命体である人間は生存と繁殖のために知性を捨てた。(イカ)
そのもう一つの形も結局、文明が人間を餌にして心を亡くさせる。
それが戦い。それが兵士。それが兵器。
結局、チェインバーは自らを
「パイロットの支援啓発装置」と位置づけ
生きる心を得て涙を流すレドを捨てる。
もう、兵士失格であり、役目は終わった、と。
それが文明というものの答えなのだろう。
これはロボットもアニメもサブカルも同じく。
人間は心を持つ人間たるべきなのだ。
こうしたロジックが根底にあり、さらにチェインバーのラストのかっこよさにみんながシビれた。
中盤の事実発覚もやはりショッキングである。
チェインバーって気取らない名前もなかなか素敵だ。
ロジックを展開しても味気ないが、語感やアクションのかっこよさ、
人物の生活感などいろんなものに味がある。
とにかくスマッシュヒットという感じのいい作品に思えた。
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=告知(お笑い・ボランティ活動・書籍など)=
「愛や夢」を大切に思うこと。
日本のサブカルチャーが熱病から醒めたドン・キホーテのように虚しいニ
ヒリズムに覆われないためにリアルに打ち勝たなければいけない。
無数の解釈から、ひとつの願いを語る勝手を少しだけ許していただきたい。(「たかがアキバ、されど秋葉原」より抜粋)