陸王最終回泣ける「現実を変質させるもの」
地に足をつけた現実の企業の生きざまを描きながら
マラソンで給水所を逃したライバルに
手を差し伸べる茂木(もぎ)君。
「お人よし」
と呼ばれるかもしれないが、これプロレスの
お互いに全力を出し合ったうえで闘う姿勢に通じる
これは革命ではないが
ものごと、世界のシステムを「変質」させる。
倫理こそが世界を弱肉強食から人間を救う、とヒルティの幸福論はいうが
それを思う。
融資はするが条件があり、息子をあえて世界に飛び込ませたり、
常に現実をきちんと突き付ける。
末端の社会が輝けるのだとしたら、人情以外に戦えるものはないだろう。
背中を丸めて頭を下げる姿に感謝の念が宿る
その姿がとても美しいかったのが印象的。
そして「東京中央銀行(BY半沢直樹)」の名前が出てくるところが嬉しい。