夜明け告げるルーの唄
「夜明け告げるルーの唄」という映画がありまして
これがなぜか「この世界の片隅に」と文化庁メディア芸術祭の大賞を同時授賞しているので速攻見た。
絵にとてつもなくクセがありすぎて
抵抗がある人も多そう・・・・
かなり疑心暗鬼でみた・・・・・
ただ最後の方まで頑張ってみてみると
後半のメッセージは深く届いた
斉藤和義の唄をギターで主人公が
練習して歌っているんだけれど
人魚と敵対する人間は
誤解しあっていて
人魚は悪くない、という構図
最愛の人を亡くしたものはみな人魚に憎しみを抱く
しかしそれは誤解。
「なぜもっと早く言ってくれなかったんじゃ」という言葉がとても重かった。
斉藤和義の
「歌うたいのバラッド」これも有名
唄を歌うことは難しいことじゃない。
本当のことは歌の中にある。
↑この意味がとても重要に思えた。
本当のことは現実なのか虚構の中にあるのか、
劇中にある
「お前自分の気持ちを正直に言ったことがあるのか」
というセリフ
本当のことはこうした物語の中にあるのかもしれない。
世界は本当は優しいのだろうか、
と思った。
「本当のことは歌の中にある」こと
「歌うことは難しいことじゃない」
この二点において
すごーくこの歌と映画が重要なことに思えてしかたない。
ラスト30分までは退屈だったけれど
観てよかったと、思える。
ほんとうのことは
歌の中に、本当にあるのだろうか?
こうした全ての創作物の意義を
問いかける。