メタルギアソリッド4終了!凄まじいラストの殴り合い「本当の自由」
ネタバレぎりぎりのところで書くが
ラストシーン近く
主人公ソリッド・スネークとリキッド・スネークが「1」のときのように対峙して
素手で殴りあう。
夕陽を背にとにかく殴り合いまくる。
こちらも操作しながらとにかく殴り合い。
その表現がすごい迫力なのだ。
なぜだか涙が滲んでくる万感を込めた殴り合いなのだ。
お互いの人生はもう潰えようとしている。
そしてシステム管理から開放されたリキッドは叫ぶ。
「すべてのものが戦いの中で生の充足を得られる時代が戻るのだ!!」
このシリーズ「2」くらいから実はゲームをしているものへのメッセージを投げており
ゲームの「内」の世界「外」の世界。
戦争はシミュレーターとなり、ゲームも仮想現実となり、人間を蝕むことを予見する。
「4」のテーマは「管理された戦場」
戦争は代理戦争として職業のように管理され統制される。そこに個はない。
システムの中に組み込まれた駒なのである。
この「戦争」をたとえば僕たちの「仕事」や「学校」だとしよう。
「完全に管理統制」されたつまらない世界に充足を得られるか?
否、否である。
一部を担うだけではなく、すべてを理解して把握して一から作り、五感を使い
生きる充足。今の時代に必要な自由はその充足なのだ、と思う。
とにかく途中から説明の長いムービーだらけのゲームなのだが
久々に攻略法を一切みずにクリアしたゲームとなった。
ラストの殴り合いの表現だけでもやる価値があるくらいすばらしい映像、いやゲーム表現だった。