ネタバレありレビュー映画「スターウォーズ/最後のジェダイ」これぞスターウォーズ!
なるべく観た人にしかわからないように書きます。
とりあえずまず言いたいのは
始めに、いよいよ始まる・・・いよいよ!さあ、
スクリーン広がって・・・・音響のロゴが出て
・・・
さあ、あの文字が出る・・・で出たのが
「映画泥棒」
これがまず僕の中でおもしろかった。
いやスターウォーズ出てそうだし!音響がしょぼくなったし!
はい、これですでにネタバレ。(いやスターウォーズ関係ないから!)
で、始まると共に場内、拍手!!・・・お、おおおすごい。
劇場の中、中国の方や韓国の方も多くいた様子。
というか新宿の歌舞伎町の夜中にみたのだけれど、
もう歌舞伎町がスターウォーズやブレードランナーのような異世界感がすでにありましたから!!
で、僕的には中盤まで本当に100点でした。
ただ重要な部分の着地が「?」な感じ、それでいいのか?という。
普通に僕は中盤で泣きました。
やっぱレイア姫の役者さんキャリー・フィッシャーさんが亡くなっていることと劇中で
ルークとR2,C3POが再開する(さりげなく)シーンなど胸が熱くなる。
そしてルーク曰く「ずるいな」のシーン・・・・そりゃ泣く。
どう考えたって100点。
ユーモアの部分でも序盤で「不安な顔はやめなさい」と怒られるC3PO
ロボットに表情ないでしょ!不安なのはあなたの心だからレイア姫!という皮肉なシーン。
こういうセンスも100点で、これぞスターウォーズだ!でした。
序盤の爆撃機もカッコイイし、戦争映画やローグワンのような決死の悲哀を描くところも、やるな!!と言う感じで(これ今までにない要素と言われる所以でしょう)した。
ローズという役の役者さんのあの感じも僕はよくぞ、ここを突いた!という気がしました。こういう人がヒーローヒロインのようななにかを掴もうとする姿を描くのはすごい挑戦であり深いなーと思いこれも100点
100点100点いうのもなんですがとにかく最高でした。
スノーク最高指導者という悪の親玉が最初にカイロ・レンをばっちりおしおきだべ~してくれたのもスカッとしました。まさにその通り、
ライトセーバーを初めて握ったやつに負けてんじゃねえよ!と僕は前作で思いました。
(レイとフィンに)
怒りにまかせる衝動で、マスクを・・・するじゃないですか、あの行動も最高に良かった。
おお、これ完璧じゃねえか。
さらにいくつか深みのあるメッセージのあるセリフが印象的
街をかけまわって「意味はあったわ・・」というシーン。
あれだけで一本映画撮れる要素だったりする。ラスト近くのヒロイズムよりも優先するものの意味・・・これもなんだか今までのスターウォーズにはなかったメッセージ性をガチっと乗せたシーン。
こういうとこは全部満点な気がする。
じゃあなにが冷める、と酷評された部分なのか?
いきなりやられちゃう、パワーのデフレじゃないだろうか。いや、いきなりっ!?
そして何を言い出すカイロ・レン・・・とついていけない。
しかもカイロ・レンがじーーーっと画策してきた計画として持ち出すならまだしも
衝動的に言われても・・・・いや、これ彼女だったら引く・・・・。
この重要な一点についてはちょっと意味不明でした。
あと演出面でラストシーン近くルークの部分分かりづらかった。
突然持ち出した設定、遠隔でわかりあえる、対話できるのはいいけど、しゃべりすぎ!
でも思い返してみるといいシーンの方が圧倒的に多かった。
ルークの考えは今一度思い返して考えることができる重要な深みがある
インタビューに「必要とされている。それ自体が葛藤なのだ」というように
ジェダイという過去はいらないのだ、新世代が生きていくためには頼ってはいけない。
それをあのご老体も仰っていた。
そう考えるとラストをどう締めくくるか、が重要になる。
キャプテンファズマ、スピンオフで小説コミック出してるわりに
ちょっと扱い酷いかも。
基本的に悪役の扱いがひどい気がします。
悪の中の正義、悪の中の道理、
に焦点を当てるのが重要なのではないだろうか。
しかし、スターウォーズがそういったものではない、のだとしたら作品のかじ取りはもう少し明確になる。
さあ、どうなるのだろう。
新しい希望、も出てきましたねー。
悪役、不足してません?
銀河のバランスが・・・・。
ということでトータルでみるとまったくもって絶賛に値するスターウォーズだということが確認できました。
ツッコミどころ満載という風にみなさん感想を述べているので、
わかっていながら受け入れてるようです。
だってシリーズ最大の衝撃がどこかわからないもの・・・・
僕の中でシリーズ最大の衝撃はボバ・フェットが振り向きざまのハン・ソロに
ガンってやられてジェットが暴発してやられるカッコ悪すぎるシーン。あれすごくスターウォーズらしいですね。もしかするとスターウォーズというのはSFの中に宿る人間臭さの物語なのかもしれない。