カメラを止めるな!ネタバレあり編「本気」
と、いっても観てない人にネタバレしてもなんの意味もない。
とりあえず、
すげー深い映画なのかなー、
と思って観にいったけれど
これだけ絶賛されるには
それよりも痛快な部分を多く持ち、それでいて熱く感情移入できるような話でなくてはいけない。
さらに複雑な造りが一気に加速して行き、謎が解けていくカタルシスというのか、それらを後半とんでもない勢いで練り上げていく映画。
劇場のお客さんが大ウケしていく一体感があった。
おー!これぞ映画館の映画!
終わる瞬間、これスタンディングオベーションあるんじゃないか?
と思えるくらいのテンションだった。
監督役家族の役者熱がたまりにたまって爆発していくあのヴォルテージや
あの女優さん役の女の子の変わりざまなど、もう見どころたくさん。
前半でどれだけ違和感に気づいているか、で
答え合わせがまた面白く笑えてくるのがよい。
間延び、にも不自然なセリフにも、
きちんとオチがついてくる。
海外でも絶賛されているのが嬉しくなってくる。
いやーそれにしてもあの女優さんが「お前は嘘だらけだからよ!」と言われて本当に
凹み
獣のような表情になり
狂気に満ちていく感じが最後までよかった。
劇中劇のシリアスさを求めるあまり本当にどこかで人が死んでいたのではないか、と
いうよくあるオチを最後まで予感させていた。
斧が刺さる直前にカメラ後ろでポンポン言ってるのも、笑っていいのか、まだわからない余地があった(;´∀`)
もしかしたらリピーターのマナーがあるとしたら前半で笑いをこらえる、ということじゃなかろうか・・・・w。
そしてもしもこの映画に深いメッセージを求めるなら
血の模様が描かれたカットを「そんなの誰も見ていない」というプロデューサーに
「見てるんだよ!!!」と叫ぶ
『本気さ』ではないだろうか。
この映画は流行りでもなんでもない。
本気、なのだ。