芥川賞「コンビニ人間」は語り合うべき作品『排除される人間』
コンビニ人間がすごい。
主人公はコンビニで働くことを生きがいにするが
恋愛もしない35歳の女性
周りの心配、レッテル、
普通の人ではない、ということのズレ。
それに悩むこともなく、ただ理解できない、ということ。
そして、ズレのためになにもステータスを手にできず排除されていく。
言い訳がましい登場人物も、時に核心をついているようにも思える・・・が、
ハッピーエンドに終わらないところが根が深い。
共感すればするほど、突き放される人物たちが切なく、
ついていけない闇が文学を感じさせる。
なにも変わらない世界、のように見えて、
今日もまた一人、人が排除されていく・・・・
本当に現代は多様、なのか?
その価値観が試されている気がした。
僕は多様でありたい、そう思っている。