文豪ストレイドッグスに影響されて中島敦を読んでみたら「虎は悔いている」
「山月記」!
えー、あの国語の教科書にあった、あれは中島敦くんが書いてるの?(;'∀')
と、いうわけで
アニメで文豪が超能力(異能と呼ばれる)をぶつけて戦いまくる
文豪ストレイドッグスに影響されて
文学とはなんだったのかを最近考えている。
で、kindleストアでみてみたら無料で読めたのでこれは読むしかない
(もう時代が時代だね。本当にすごい時代だ。)
山月記、とてつもなく漢文のような難しい感じがバンバン出るが意味はなんとかわかる。
そしてすんごい面白い。なにがすごいって話の進み方がとてつもなくスピーディで短く、それでいて伝えたいことが集約しているのこの技法が素晴らしい。
とにかくちょうどいい。
大人になって読むとちょうどいいんだろう。
アニメで虎に変身する中島敦ですが、
この山月記の男も虎になってしまう。
簡単に言うと、社会で汚辱にまみれて膝を折るより、詩人として大成したい。だから籠って社会と離れたが、いよいよ売れなくて焦燥に駆られ、ついに発狂した。
いつか虎になっていた。
これって、売れない芸人やミュージシャンにも近しいものがある。
かつての友人にばったり出会い、まだ人の心あるうちに自分の詩と、「後悔」を語る。
すんごいいい話だ。
いやー、なんか愕然とする。
いきなりこんなすごい作品がゴロっと横たわっている、と思うと。
文ストみたとき、あれ「中島敦」ってダレ?だったし。
一人だけ名前地味・・・あれサザエさんの?
しかしこうして辿ってみたら、とてつもなく硬質なものにぶつかった。
おれはまだまだ未熟だ。
でも、どうだろう。
詩人として大成したとして、、、、人は虎にならないのだろうか?
人は醜い虎だよ。
と、いう驕りが「虎」なのかもしれない。
自分、だいぶ虎寄りだな、と思いました(;'∀')