「 人の核心に迫る物語」レビュー機動戦士ガンダムTHE ORIGINⅤ 激突ルウム会戦
ガンダムは人の革新として宇宙やニュータイプを描く
が、戦争に至る経緯を追い
大人向けに描いたこのアニメは人の核心に迫っている
ハモンさんがピアノ弾いて歌う長いシーンの大人っぷり
は渋すぎる。
うだつの上がらない生き方、悲しみ抱えて生きること、が格好良く思えてくる。
これは大人向け、に描かれたなどというターゲットの問題ではなく
人の核心なのだ、と思う。
ファンとしての見どころだけでなく
戦争の狂気に憑かれる心情が痛々しい。
自分の娘、ミネバを愛するドズル。
「俺はたくさんのミネバを殺した・・・」と涙するかと思えば
「そうか、やつらはやつらのミネバを弱いから守れなかったんだ!」
という理屈になり狂気は確信に変わる。
ラストのシャアのセリフ、やけに浮いてるな〜と思ったけれど二回みたら
運命と神を憎んでいるシャアの心情がよく乗っていてすごく味のあるものに感じた。
いやー、ほんとガンダム、どこまで凄いんだ。