映画「ANEMONE/交響詩編エウレカセブン ハイエボリューション」ネタバレあり編「どエライことの真相は?」
さあ、というわけで
「どえらいことしてくれた」映画ですが
とりあえず所謂「作画崩壊」しているのは否めない。
前作の新作部分が100点だったのを考えるといろいろ大変なのだろう。
内容がどんなに無茶苦茶でも作画が100点だったらそれはそれで文句がつけられない。解釈の違いでなんとかなるから。
それはこの際、語っても現場が大変だったのだろう、ということくらいしかわからないので、逆にこのどエライ感じがなにを投げかけるのか、を知りたい。
ただ、最終的に強引にでもなんか感動させるウネリのようなものがあり
巻き返し方には、なるほどーと思う。
ほとんどの人がこう思ったのではないか。
エヴァや・・・エヴァやん!と、
まず予告のエウレカセブンの形態からしてうっすら予感させていたが、
まさにエヴァのカオスへの道筋である。
簡単にあらすじを書くと
「世界を破滅させる化け物エウレカセブン。それに対抗する方法を探すと精神世界からダイブして空想世界でエウレカにダメージをあたえることが有効(これが過去の映像のバトルの引用)世界を救いうるスーパーヒロインと注目されるアネモネ。精神世界で出会った少女エウレカは死んだらしいレントンを生きている世界を作るために世界のすべてを壊そうという魔女かもしれない、という。父親のいない世界を受け入れたアネモネはエウレカのそばで一緒に戦おう、と決意する。巨大な化け物に対し父の作ったプログラムであるドミニクが解を出す。すべてを知るらしいデューイは今までの世界は偽りであることを示唆する。彼の語る最後のエウレカセブンの姿、とは・・・」
あらすじ終わり
監督の「京田知己」さんはなんとエヴァの庵野さんに憧れているらしく
他に興味がないくらい、どうやら野心を持っている。
僕は見ていて、あれ・・・もしかするとエヴァってこういう帰結になるかも、
と思った。一つの可能性の提示。予見。
エウレカセブンとはなんだったのか?と語り
今まで見てきたものは偽物で、ゴミを集めていただけ、
と語らせる監督の真意は?
今までの劇場版、TV、コミカライズの漫画までフラッシュバックする。
「そっちに行くのか!!」と叫びたくなった。
ANEMONEへの想いが強ければ、彼女が笑顔でいるパラレルワールドで
良いが、ジ・エンドのデザインなど空想のイメージだとすると無理やりすぎる。
あんな編集の当て方が・・・・と、さらに登場人物にまで皮肉を言わせている。
編集はあったものを無かったことにできる・・・。
後半はその「いくらなんでも」をどれだけ振り切って突き抜けるか、の
観客と映画の対峙である。
エウレカを「魔女」という位置付けにしたのはキャラがハッキリして良い。
アネモネは不幸な実験体なのか夢見る少女なのか、
レントンの今後の立ち位置は。
エウレカセブンという作品の位置付けを
ぐちゃぐちゃに掻き乱そうというのだろうか、監督の真意が気になる。
キャラの目が無かったり、口が無かったり、目が点になってたり、
作画が崩壊しているのは現場も含めて解決するしかない。
予算がないのなら漫☆画太郎先生の手法を使うしか・・・
最後の完結に向けて監督がやろうとしていることを本当に自由にできることを願う。