100分de名著で事件が起きていた
さあ、当ブログでは殿堂入りしている
「100分de名著」ですが、
こないだ神回があり、やはり神回はあるんだな、思った。
事件レベルですごいのは
大江健三郎さんの「燃え上がる緑の木」という本の、自前の宗教の福音書を
今まで人生を動かされるほどの言葉を紡いで「カラマーゾフの兄弟」などからも引用している、というくだりもそうだけれど
それをスタジオの解釈で伊集院光さんが語るのを聞いて
「ああ、そうか、そうだ!
私は全然読めていない」
と感服している指南役の教授に感動した。
今までも、何度も
「さすが、伊集院さん。」とか驚かれることはあったが、あそこまで猛省している権威ある人の謙虚な姿勢は初めて見た。あれは簡単にできない。
調べるとその教授、小野正嗣という人でなんと芥川賞を取っている人なのだ。
きっと、自身はフラットに心を開き、その場で伊集院さんの紡ぐ言葉に作家として呼応しているのだと思う。
気づく、気づかされるということはそこに生成があるのだろう。
あれが、テレビで映っているというのは本当に珍しい現象である。
どのくらい珍しいかというと、よく
サンゴの産卵ですよ〜珍しいですねー、とたまにとてつもなく貴重な映像が偶然取れる専門家からみたらすんごい資料、
のようなものである。(わかりづれ〜( ̄▽ ̄;)
やっぱいい番組ね「100分de名著」
これ漫画版やアニメ版もあった方がいいと思う。